69期のホシダです。演出補佐やってます。
演出補佐とはいうものの、学年的に就活との両立もあるのでヒィヒィ言いながらエイヤッエイヤッとタスクをキルキルキルしながら稽古に参加している2022年の春です。個々の事情を考慮しながら演劇づくりの仕事を振ってくれる木霊はつくづくホワイトだなと思います。どこの企業もそうあってくれればいいよねっ!
そんな就活生ホシダ、何とまだ木霊への入団から1年経っていません。入団当時大学3年21歳。随分と老けた新人がいたものです。
演劇をやるなら大学生のうち。しかし卒業時に「我が大学人生に一遍の悔いなし」と言い放って学生時代を閉じるには何か足りない。そんな僕の前に現れた選択肢が「劇団木霊入団」でした。1年の頃に観劇した67期の新人公演『鯖々』に始まり、木霊の人が繰り出す世界観にずぶずぶと夢中になり、いつからか「この人達に囲まれて劇を作りたい」と思うようになりました。新人訓練と新人公演を経て入団し、オファーも貰うようになり、劇団員と人間やら人生やら生き方やらについて深い話までするようになりました。遅れてやってきた青春。他では替えがたい濃密な時間を過ごしているなあと思います。
しかしその青春も刻一刻と終わりの時が近づいてきています。就活のESのよくある質問に「学生時代に力を入れたことはなんですか?」というものがあります。「時代」という単語が後ろにつくと、途端に全てが過去になってしまう感じがして厭ですね。
とはいえ学生として演劇活動をするのがもうすぐ終わりなのは事実。志望業界的にも仕事の傍らで演劇を続けるのは難しい。
残り少ない僕の演劇寿命、ちゃんと往生するためにどう過ごすべきか。
就活しながら終活も考えている2022年の春です。
私事ですが、先日祖母が亡くなりました。86歳でした。
ゆっくりと記憶と体力を手放しながらの数年間。最期は穏やかに迎えたと聞きました。
葬儀当日。扉からのぞく綺麗な寝顔。86年分の出来事に触れてきた肌。棺桶の中の祖母は静かに、でも確かな迫力を放っていて、僕はその顔に視線を向けたまましばらく動けませんでした。
帰りの新幹線で、人は寿命を迎えたらああいう綺麗な顔でゴールイン出来るんだな、と思いました。少し不謹慎でしょうか。でも、祖母はちゃんとゴールインしたんだなと思います。
自分も人生の最期はああいう顔で終えたい。出来るだけ後悔少なく、棺桶に気持ちよく入りたい、なんて思います。
だからこそ2022年の今は演劇も就活も後悔なくやりたいところです。学生としての老けはとっくに来ているので、あとはどう死んでいくかだと思います。せめてあともう一花は咲かせたいなあなんて思ったり。
兎にも角にもまずは本公演。人の生死も物語に絡んでくるようなので、この間の葬式での体験は少なからず活かせそう。
次の年の春、卒業式を終えた夜には祖母の寝顔と同じような顔をしてベッドにごろーんと転がりたいものですね。
劇団木霊69期 ホシダマサオミ
劇団木霊2022年本公演
『職業的天使の祈り』
作・演出 | 峯川遼子
日時 | 5月26日(木)~29日(日)
5月26日 17:00-
5月27日 17:00-
5月28日 12:00-/17:00-
5月29日 12:00-/17:00-
予約 | (ホシダマサオミ扱い)
※新型コロナウィルス感染症対策として、ご予約時に緊急連絡先のご入力をお願いします。
※上記の理由からご予約はおひとり様ずつ受け付けています。
料金 |
無料(フリーカンパ制)
公演形態 |
有観客公演@早稲田大学大隈講堂裏劇団木霊アトリエ
記録映像公開 |
5月30日(月)~6月30日(木)
※記録映像の視聴へのご予約は不要です。
※公開される映像は記録用となります。そのため劇場と見え方が大きく異なる場合がございます。
ぜひ有観客公演にご予約ください。
役者 |
大石水月 きよすけ 橘美海 富樫萌々香 春名高歩 幸
スタッフ |
演出補佐 | 鏡原すず 北川はる [劇団森] 髙橋幸寛 藤枝拓磨 ホシダマサオミ
舞台監督 | 立山亜佑
舞台監督補佐 | スミタシオン 藤枝拓磨
舞台美術 | 薄田千夏
舞台美術補佐 | 臣
音響 | 近藤侑羽
音響補佐 | 公©
音響操作 | 近藤侑羽
照明 | 麗乃
照明補佐 | 中村仁 [しらすの夕立ち] 臣
照明吊り込み | こう良 由利綾
照明操作 | 木下みのり
配信 | 峯川遼子
衣装 | 星りこ
衣装補佐 | コウシロウオヤマ [劇団森]
制作 | 樹田ひなた
制作補佐 | 園部綾香 にいづま久実
宣伝美術 | 園部綾香
宣伝美術補佐 | 大石水月 亀川ふみか
Web | 鏡原すず
Web 補佐 | 園部綾香
撮影 | 笠羽流雨 [倒藝家] 髙橋幸寛
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