gekidankodama

記事一覧(18)

さよならのかわりに/水無月光梨

ご無沙汰しております。もう遠い遥か昔の出来事のように思えますが、先日無事に全公演終了いたしました。ご来場くださった皆様はもちろん、当日行けなくても、このブログを読んでくださった方や、少しでも気にかけてくださった方も本当にありがとうございました。今更、作品について語ることは無く、ご覧頂いたものが全てなのですが、ブログにてご挨拶しないのもいかがなものかと思いまして、つらつらと綴っております。と、格好つけて言いましたけど、要はじゃあまたねと背を向け歩き始めた後、まさかなと思っていても振り返ってしまうあの時の気持ちで、ここぞとばかりに職権を乱用し、盛大なるセンチメンタルジャーニーを敢行しようという魂胆です。もしこれを読んでいる方で、公演の裏話や今だから言えるあの日、あの時!的なものを期待している方がいたらごめんなさい。全然そんな話はしません。わたしの話をします。稽古の間、わたしはずっと察して探ってを繰り返していました。相手を傷つけないように、相手の出方を伺っては言葉を選んでいました。それを誰もが「気を遣う」と形容していましたが、そうではないのです。本当のことをありのままに語って嫌われるのが怖かっただけ。相手を傷つける(こう思うこと自体、傲慢ですが)ことで自分が傷つきたくなかっただけなのです。話さなければ相手のことなどわからない、まずは食事でもして話せというテーマを掲げながら、わたし自身が一番それから逃げていました。思えばわたしはこのことをずっとサボってきました。特に父との間において。父はとても真面目で筋の通ってないことを許さない人だったので、わたしは幼い頃からビクビクしながら接していました。どう言ったら伝わるか、ではなく、どう言ったら怒られないか、機嫌を損ねないか、そんなことばかり考えているうちに話すこと自体億劫になり、徐々に苦手意識を持つようになりました。というより、苦手、というある種のレッテルを免罪符に、父から逃げる口実を作っていたのかもしれません。でも、今回の公演でひたすら今まで避けてきた誰かとちゃんと話すこと、すなわち向き合うことから何とか逃げずに(何度か投げ出しそうにもなりましたが)本番を迎え、それを父にも見てもらいました。見終わった父は特に感想を述べるでもなく、ただ一言「よくがんばったね」とわたしに言いました。なんだかそのたった一言でああ、そっか、わたしはこの人の娘なんだと思いました。だからなんだって話なんですけど。それまで「父」とか「娘」という役割ではなく、その人そのものを見るべきだという考えだったので、親、とか、子、という意識があんまりなくて人、と、人、という捉え方をしていてました。だけど、わたしはやっぱりこの人にとってから見たら子どもで娘なのだなと。その人の持つ役割(「先生」とか「先輩」とか「恋人」とか)としてしかその人をみなさないのはやっぱり違うな〜と思いますが、でもその役割として生きてきたその人もその人の一部なわけで、わたしに見せている部分はその役割として生きてきた、その人自身なんだと気づきました。この役割とその人自身の区別ができたことで、自分とその人、の区別もつき、やっと親離れした、と感じました。「親子」という関係からは逃げられないのに、人と人という捉え方をしようとすることで、かえって父と自分をどこかで同一視していたことから解放されたのかもしれません。今回のお話は、関係性の名前、つまりお互いが持っている役割の名前など関係なく、大切な人にはちゃんと思ってること言おうぜ!ということを出発点にしていて、それは今でもわたしの目標ですが、何も全て正直に言えばいいってものでもなくて。一緒にいるために言えないこと、言ってしまったら一緒にいられなくなってしまうかもしれない言葉は絶対にあって、それを口にするのは簡単なことではないです。だけど、それを飲み込んで、心のどっかに隠しておくことがしんどくなって、そうまでして一緒にいるって何だろう?大切な人だからこそ大切なことが言えないのは往々にしてあるけれど、それって実はとても寂しいことだし、不健康な関係なんじゃないのかなと思います。だってきっといつだって、その人といるのが楽しいから、嬉しいから、一緒にいたいと思ったはず。何も、苦しむために一緒にいたいと思ったわけではないはずなんです。

ウイスキー、または人生について/高嶋友行

こんばんは、劇団木霊本公演2018『違う星』に出演しています、高嶋友行です。現在5月26日、3ステージ目まで無事に終えることができました。いよいよ折返しです。役者、スタッフ陣の中でも色々と反省点を洗って日々微調整をかけながら、明日からのステージも創りあげていこう!というところなのですが…この公演真っ只中というのは、きっとどの団体においても、役者としては様々な考えが頭を離れずに、精神的にストイックになっているタイミングなのかな、と思います。本当に、まじめに、人生における幸せっていったい何だろう、とか、私は何のために、誰のためにお芝居を頑張ってるのかな、とか(ネガティブな気疲れというよりはおそらく)、自分について深く、深く、考えを巡らせていくのです。もちろん今の私も、そのご多分に漏れません。別に誰かに芝居が稚拙だとか、好感が持てないだとか言われたわけでもないのですが(寧ろ皆さま往々にして嬉しいお言葉をかけてくださり冥利につきるというもの!)、自分について疑ってしまいがちになるのです。そしてそれは、必ずしも次のステージに良い影響を与えるとは限らないはず。ですから、それを考えることを放棄する、というよりはより良い方向に昇華させていくことが必要となってきます。ですので私は、こういう機会にはとことん付き合って、自分について深く考え込むことにしました。あくまで、より良いステージを創り出す方向へ向けて、です。いったいどうすれば良いのか。やはり手取り早いのは、自分にとって信頼のおけるmentor(メンターというのは、ここでは精神的な師の意)に与ることですよね。私にとってのそれは、少しお恥ずかしいのですが(何故か早稲田大学の文学系の学部にはこのような思潮があります)、あの村上春樹氏であったりします。高校生のときに初めて触れて以来、私の中の何かが確実に変わり始めました。中、というよりも外、認識している世界そのものが変わってきたかもしれません。だいたいそれくらいの鮮明さでした。そんな彼の造語で「小確幸(ショウカッコウ)」というのがあります。意はそのまま、小さいけれども確かな幸せ、です。なんでもその小確幸を見出すためには、ある程度の自己規制が必要なんだとか。例えば、頑張って大変な運動してから、きりきりと冷えたビールを一杯、くぅーこれだよ、というような。私はこのエッセイを読んで思わずうーん、と唸ってしまいました。つまりは、大変な稽古の後に食べる中華屋のチャーハン、久しぶりにお洒落して会うガールフレンド、くたびれたときに優しく接してくれる座組の皆んな、そんな彼らを思いながら寝る前に飲むウイスキー、なるほど、私はいま、とっても幸せなのだな、と。案外、お金さえあれば幸せというのは非常に表面的で、つまらない通念なのかもしれない!と。これに気付いてしまえばもう後の話は早く、つまりはお芝居ひとつとっても〈台詞、段取りなど〉=[自己規制]のうえに成り立つ、〈自らの芸術的発露、それによるお誉めの言葉やお客さんのプラスな感情〉=[確かな幸せ]という図式があるわけです。私はもう、じきにまたひとつ歳を取ります。単なる記号だとしても、私はその瞬間を彼らや彼らと積み上げてきたものと迎えられることを、心から嬉しく、誇りに思います。まだご覧になられてない方は、ぜひ。こんなことを考えながらですが、お待ちしています。

真正面から、初日!/木村のばら

おはようございます。今回出演する、木村のばらと申します!これは、皆様にとって昨日の夜、眠れぬベッドの上で、暗い中書いております。より眠れなくなりそうですが…。(最後まで書いて戻ってきてます、ちょっと鳥鳴き始めました!!!)少し長いブログを書きます。今日から本番です。公演当日というと、わりといつも、実感ないなあ!とかいいつつメラっとしているわけですが、今回は、120パーセント真実の「えっっっっ!?!?!?!?もう当日!?!?!?!?実感わかない!!!!!!!!」が出せます。いや〜すごいですね。昨日もまた、色々やってみたり考えてみたり変えてみたりしました。わたし、この作品、子ども?いや、植物?みたいに思えています。私の家では、コーヒーの木を栽培しています。幼い頃から、いつも母親が、豆から挽いて、コーヒーを淹れていたのですが、そのコーヒー豆を買うのについて行くのがとても好きでした。覚えている一番古いものでは、ガラスケースに、たくさんの豆と、それが詰められたパックが二段に分かれて並んでいて、母親はその上のカウンターで「マイルドブレンド200g、豆のままで」と注文をしていて、当時私はその下段がちょうど目線の先に来ていて、びたっとくっついて豆をみたり、そのガラスケースと木の境目のゴムパッキン?のようなものをはがそうといつも爪をガリガリしていた記憶があります。へえ〜。そこで、いつも、種類によって量がまばらの豆を眺めたり、ブラジルとか、なんとかマウンテンとか、すこしかっこいい名前のコーヒー豆に惹かれたりしているうちに、気がつけば、母親と同じように、目の前にカウンターがきていました。その、なんとかマウンテンやら、すこしかっこいいものに憧れて、何度「ねえ、これにしなよ!」といっても、「買いません。お母さんはこれがいいの」と、いつもマイルドブレンドを頼んでいました。マイルドブレンド、名前かっこよくないじゃないですか。私はどちらかというと冒険心がうずくタイプで、せっかくなら、この、全部に貼ってある、苦味とか酸味とかのグラフのなかでも、バランスがいいものとかに挑戦すればいいのに。と思っていましたが、母親は、それと決めたら他はあまり興味を持たないタイプの人でした。大人になってから、コーヒーは飲むようになったけど、あまり家では飲みません。母親は、自分の分のみ淹れる人で、わたしは自分でたま〜に淹れるくらいで、インスタントだったり、外の喫茶店で飲むようになりました。最近は母親も忙しく、ドリップでなくインスタントを飲むようになりました。でもやっぱり、あのコーヒー豆のお店の、あの香ばしさと、すこしのあぶらっぽさ?ちょっと、ツヤっとするというか、じわっと、すこしガラスがベタついているんです。あの匂いや、質感、音が、たまに恋しくなります。なぜこのお店の話しかというと、コーヒーの木なわけですが…。そのお店では、豆を買うと、小さな小さな苗木をプレゼントしてくれる期間というのが定期的にあったのです。本当に小さくて、器もプラスチックでちゃっちくて、育つわけないと思っていました。ですが貰えるそのたびに、せっかくだから、と持って帰って、すぐに枯らして、を繰り返していました。あるとき、2つ持って帰ってきて、そのふたつが、たまたま!新しい葉っぱをどんどん付けるようになったのです。片方は枝分かれしていたため枯れてしまいましたが、もう片方は、いまでも私の家の植木鉢で濃い緑色のはっぱを付けています。もういつからあるのか分からない、コーヒーの木、どこまで育つのかもわからない、それを想像もせず、軽い気持ちで貰ってきたわけで、この先もっと大きくなったときのイメージはできないわけですが、それでも、ここまで育つまで、何度も、何度も、水をやって、日の光を当てて、その間の記憶ってないのですが、気がつけば、いま!目の前に、大きく育ったその姿が、あるのです。その過程になにか意味はあるのか、あっても、なくても、目の前に、いま、枝から新しい葉が芽吹こうとしているという事実に、驚き、そしてそれに真正面から向き合う、今回はきっと、そういう作品なのではないかと、思います。今回は、一緒に育てる、共演者の方の話をしようとも思いましたが、長くなってしまいそうなので。でも、ここで言うのはあまり避けたいのですが、私は、彼女、彼らに、この期間で何度も救われましたし、皆を心から尊敬し、信頼しています。皆に対しても、時間をかけて、正面から向き合った結果が、きっと本番につながると、思います。我ながら自分の話からいい感じにまとめた感じになったのでは〜と思います!ムフフ。皆さん、木霊のアトリエは、少し独特で、怖かったり、緊張してしまうかもなのですが、ぜひ、気軽な気持ちで観てほしいのです。それこそ、来るまでの木々や植物をいつもより少しだけ眺めながらとか、そういう気持ちで。木霊アトリエにて、皆様をお待ちしております。木村のばら

たべるのだいすき/中尾日菜子

劇団木霊2018年本公演『違う星』、遂に本番週を迎えました。アトリエも立派な劇場に変身しつつあり、何だか嬉しそうにしている気がします(?)。はじめまして、65期のヒナです。今回の公演では演出助手を担当させて頂いています。で、この演出助手とはどういうお仕事をするのかといいますと時と場合によります。…としか言いようが無いんですよね(笑)すみません。他の劇団だと、演出助手=演出家と共に演出をつける人を指す事もあるようですが木霊ではそのような人たちは「演出補佐」と呼ばれていてまた別物ですし、でも意見を言うこともあるし、そもそも公演によって居たり居なかったりする中々レアなセクションなのです。そんな演助ですが、今回のお仕事はずばり"食品の管理"です。『違う星』には色んな食べ物が出てきて、それが結構大事な役割を果たしていたりもします。ので、その食べ物達を買いに行ったり作ったり盛り付けたりするのが私!という訳です。皆さん、食べるの好きですか?個人的な話、今回演助になれてかなり嬉しく思っています。何故なら私は食べるの大好きだから!ちょっと詳しいことは割愛しますが私には食にまつわる武勇伝がそこそこあります。どうぞ察してください。でも何でこんなに好きなんだろう?と考えた時に、ふと思い浮かんだのが"相手"の存在で。いつものファミレスで聞く友人の話、公園でサンドイッチを頬張る恋人の横顔、私が作ったご飯を美味しそうに食べる家族の笑顔、初めての食事会で知る先輩の一面。食べ物それ自体が美味しいから好き、というのも勿論ありますがそれ以上に食事は私にとって大切なコミュニケーションツールなのだと思います。食べるの大好きな貴方もそうでない貴方も、自分にとっての「食」ってなんだろう?と自分なりに考えてからこの作品を観て頂けると!とても嬉しいな!と私は勝手に思っています。最後にしあわせな画像を貼ってさようならしますね。読んで頂きありがとうございました!

烈火の演補/西村 智翔

 どうも、演出補佐の西村智翔です!!いまわたし達は、来たる本番に向けて烈火のごとく稽古中です加えて、烈火のごとく、演出が変更され、この西村智翔は混乱しつつ、なんとか稽古場についていこうとしているのです。なんてこったい、しっかりするんだ。智翔。なんか自分なりに何ができるかとか、いまわたし達がつけている演出は果たして適切なのかとかを考えているんですが、結論が出せずにいるんですよね。いやー、演出補佐って、立ち回りが難しいですね。演出家の意見を尊重して、演出のお手伝いをしなければならないので、自分の意見を押し込めなければならないときなんてざらにあります。たとえ自分の意見が正しいのでないかと考えていたとしても。そんな時って、ストレスたまりますよね・でも、劇の内容が固まってきてまして、お客さんには、ある一つの形を提供できるようになったと思い、安心しております。いやー頑張った甲斐があったー。さて、さてさてさて、来週には本番があります。劇団木霊 本公演「違う星」さぁどんな作品になっているかは、お楽しみ〜。これから、木霊の演劇見ようかなと思っているそこの君、さぁ恐れず予約ボタンをクリックしよう。僕らは待っているぞ。………………………………………………………………劇団木霊2018年本公演「違う星」「家族」だから、「友達」だから、「恋人」だから、 なに?わたしは、あなたは、エスパーではないのだから言わければ聞かなければ見つめなければ会わなければ、何もわからない。わからないということも、わからなくてもいいということさえも。まずは座って、食事にしましょう。………………………………………………………………|脚本・演出|水無月光梨|出演|奥手前、木村のばら、小池彩水、高嶋友行、渡辺大成|日時|2018年 5月25日(金)19:00~26日(土)14:00〜/19:00~27日(日)14:00〜/19:00~28日(月)19:00〜全6ステージ※受付開始は開演45分前、開場は開演30分前です。公演情報詳細→http://stage.corich.jp/stage_main/74020|会場|劇団木霊アトリエ(早稲田大学大隈講堂裏)(1)JR山手線高田馬場駅より都営バス早大正門行き 終点 「早大正門」下車すぐ(2)地下鉄東西線早稲田駅より徒歩8分(3)都電荒川線早稲田駅より徒歩10分詳しいアクセスはコチラ→ http://blog.gekidankodama.com/?eid=1428168|料金| フリーカンパ制|予約|URL:西村扱いhttp://ticket.corich.jp/apply/91166/015/|スタッフ|演出補佐|西村智翔、堀田ゆり演出助手|中尾日菜子舞台監督|佐藤鈴奈舞台監督補佐|松本拓郎舞台|廣瀬楽人舞台補佐|柏倉肇、箕西祥樹、田尻祥子音響|瀬川花乃子音響操作|高久瑛理子音響補佐|大隅ことみ照明|堀田ゆり照明操作|柴田大河照明補佐|南谷風太、岸本有斐衣装|森本あお衣装補佐|増田美羽、水無月光梨、亀川ふみか制作|岸本有斐制作補佐|松本拓郎、箕西祥樹宣伝美術|本田百音宣伝美術補佐|水無月光梨、亀川ふみかWEB|森本あお|公演情報|公演特設HP→http://gekidankodama.com/stage/chigauhoshi/index.htmlTwitter→@chigau_hoshiFacebook→ @gekidankodama|お問い合わせ|kodama.2018.hon@gmail.com080-1631-5838 (制作)

「透明なブタイビジュツ」が作りたい。/廣瀬楽人

はじめまして!お久しぶりです!『違う星』で舞台美術を担当しています、廣瀬楽人といいます。知ってる方も知らない方も読んでるかもなので、両方のあいさつをしました。恐縮ですが先に予約フォームを貼らせてください!このブログは宣伝が目的なので!ご予約→http://ticket.corich.jp/apply/91166/016/(廣瀬扱い)本題!舞台美術とはなんぞや。設計、デザイン、発注をして、木をギコギコ、釘をトントン、ペンキ塗り塗り、たまにイライラ…そんなセクションです。かっこよく言えば、"空間をつくる仕事"かなあ。え、かっけえ。情熱大陸のテーマが聞こえる。昨日も作業してたんですが、テンション上げたくて、「透明なカフェラテ」をはじめて買ってみました。最近発売されたやつです。ひとくち飲んで、素直にテンション上がりました。透明なのにちゃんとカフェラテ!一見水なのにちゃんとカフェラテ!湧き上がる衝撃、感動、嗚咽。涙ポロポロ、鼻水ブシャーッ!!鼻水は木屑吸い込んだからか。本題に戻ります。舞台美術とはなんぞや。かっこつけて、空間を作る仕事と言いました。空間だから、目立ちすぎてはいけない。かといって主張しなさすぎても作品を体現できない。そのいいバランスを探るのに、四苦八苦しています。悩めるオトコです。かっけえ。プロフェッショナルのテーマが聞こえる。だから、「透明なブタイビジュツ」が作りたい、と思うのです。透明だから目立たないけれど、透明だからお客様の心に残るはず。水のようで存在感はないけど、普通のカフェラテと違うから印象は残る。あの透明なカフェラテのような黄金比を、いつか見つけられたら…。え、かっけえかっけえ!聞こえる!ガイアの夜明けのテーマ!山口瞳という作家がこんなこと言ってます。「プラスチックのコップでもウイスキーは飲める。でも、どっしりしたウイスキーグラスで飲んだ方がうまい。」人生がウイスキーならば、僕たちのやっている演劇はまさにウイスキーグラス。衣食住に演劇は必要ないけれど、やっぱりウイスキーグラスがあった方がウイスキーはうまい。この『違う星』も、ちゃんとウイスキーグラスになれるよう、一同励んでいます。僕は舞台美術で、お客様の日常を彩るキラキラしたグラスを作ります!観ていただけたら、しあわせです。最近、透明なビールも出ました。職場で飲めるように、だって。いつか透明なウイスキーも出るのかなあ。ビールもウイスキーも、あの琥珀色がステキなのに。『違う星』、よろしくお願いいたします!劇団木霊2018年本公演「違う星」「家族」だから、「友達」だから、「恋人」だから、 なに?わたしは、あなたは、エスパーではないのだから言わければ聞かなければ見つめなければ会わなければ、何もわからない。わからないということも、わからなくてもいいということさえも。まずは座って、食事にしましょう。………………………………………………………………|脚本・演出|水無月光梨|出演|奥手前、木村のばら、小池彩水、高嶋友行、渡辺大成|日時|2018年 5月25日(金)19:00~26日(土)14:00〜/19:00~27日(日)14:00〜/19:00~28日(月)19:00〜全6ステージ※受付開始は開演45分前、開場は開演30分前です。公演情報詳細→http://stage.corich.jp/stage_main/74020|会場|劇団木霊アトリエ(早稲田大学大隈講堂裏)(1)JR山手線高田馬場駅より都営バス早大正門行き 終点 「早大正門」下車すぐ(2)地下鉄東西線早稲田駅より徒歩8分(3)都電荒川線早稲田駅より徒歩10分詳しいアクセスはコチラ→ http://blog.gekidankodama.com/?eid=1428168|料金| フリーカンパ制|予約|http://ticket.corich.jp/apply/91166/016/|スタッフ|演出補佐|西村智翔、堀田ゆり演出助手|中尾日菜子舞台監督|佐藤鈴奈舞台監督補佐|松本拓郎舞台|廣瀬楽人舞台補佐|柏倉肇、箕西祥樹、田尻祥子音響|瀬川花乃子音響操作|高久瑛理子音響補佐|大隅ことみ照明|堀田ゆり照明操作|柴田大河照明補佐|南谷風太、岸本有斐衣装|森本あお衣装補佐|増田美羽、水無月光梨、亀川ふみか制作|岸本有斐制作補佐|松本拓郎、箕西祥樹宣伝美術|本田百音宣伝美術補佐|水無月光梨、亀川ふみかWEB|森本あお|公演情報|公演特設HP→http://gekidankodama.com/stage/chigauhoshi/index.htmlTwitter→@chigau_hoshiFacebook→ @gekidankodama|お問い合わせ|kodama.2018.hon@gmail.com080-1631-5838 (制作)

ソーダフロート/水無月光梨

こんにちは。ちょっとぶりです。水無月です。ここで何を話そうか、ぐるぐるうだうだしているうちに朝になり、フランス語の授業と引き換えに優雅な午前中を過ごしたあと、お昼ごろに電車に乗り、乗り換えのために渋谷駅周辺を歩いていると、セーラー服姿の女学生の群れとすれ違いました。彼女たちは、なぜかサングラスをかけたり、動物の口を模した派手なマスクをしていました。さすが渋谷。年中お祭りのようです。これ、すっごいどうでもいい話ですよね。でも、わたしは彼女たちのインパクトに面食らった時、あ、こういうどうでもいい話がしたいと思いました。毎日のように稽古をするということは、公演に関わる人間が多くの犠牲を払わないと成り立ちません。時間やお金はもちろん、体や心や頭をフル回転させる労力も必要です。時たまあるのが当たり前だと思ってしまうのですが、稽古時間はとても貴重なものです。だから、そんなこと話してる暇があったら稽古をしろい!という具合に、稽古に関係のない話は「無駄」とされます。しかしこの「無駄」も、とても大事なのです。着々と本番が近づいているのに、決まってないことが多くて、わたしも、そして何より役者やスタッフも不安で、(不安にさせているのはわたしですが)その「無駄」を忘れていたように思います。その結果、ここ1週間ほどで、稽古場に溢れる、口に出して伝える言葉も、仕草や表情といった身体から発せられる言葉も、その「無駄」を省くためにどんどん鋭利になっていたような気がします。それは時として、稽古場をとても息苦しいものにしてしまいます。そこに、気持ちのいい風を通してくれた方がいます。青☆組という劇団の俳優さんである、れいちぇるさんこと大西玲子さんです。れいちぇるさんはわたしたちにとって、とっても頼れるお姉さんで、時々稽古場に遊びに来てくださいます。昨日、そのれいちぇるさんに稽古場に来て頂き、一緒にああしたらいいんじゃない?こうしたらもっと素敵!というように、色々と試してみました。そこで既に稽古場の一部となっているわたしたちでは、気づかないような。あるいは気づいていたけどどうしたらいいのかわからず、どこかに置いてきてしまった、役者や、お話の魅力に気づくことができました。これはすごいことです。目から鱗です。何のために、わたしは、そしてわたしたちはこの公演をやろうと思って、毎日、アトリエに集まっているのか。それを忘れないように、時にはどうでもいい話もしながら、残りの時間で、この公演を面白がり続けたいなと思います。どうしよう。今回も真面目な、しかもすごく長いブログになってしまった…昨日は無我夢中で、全く写真を撮っていなかったので、一昨日の(時系列…)舞台作業後のわたしの写真をあげますね。

アイスクリームの日/小池彩水

はじめまして。『違う星』に出ます小池彩水です。みなさん、今回の役者の名前は見ていただけましたか?奥手前木村のばら小池彩水高嶋友行渡辺大成あいうえお順なんですけどね、私の名前が本名と本名じゃないとの危うさを出している気がして…気に入ってます。今日、5/9はアイスクリームの日らしいです。ちなみに、ちょうど1週間後は私の21才の誕生日です。ということは、カレンダー上で見ると、私の誕生日はアイスクリームの日の下にくるわけだから、ワッフルコーンの日ですね。これからアイスを食べるときはワッフルコーンが愛しく思えそうです。自分はカップ派ですがしかし。誕生日って、ある程度人格形成に関わっている気がしています。たぶん、私の地元の中学は出席番号があいうえお順じゃなくて、生まれ番号順だったので、強くそう思うだけかもしれないんですけどね。特に4月生まれの人は、強い人が多い気がします。強い人ってなんだ、っていうのは、人それぞれってことで笑周りの4月生まれの人を思い浮かべて見てください。木霊だと、今回の舞台班に同期の田尻祥子がいるんですけど、強い女です。「舞台の女」って感じです。私はもうとにかく4月生まれってだけで、尊敬するし、好きって思っちゃいます。たぶん、自分より先に年取ってくれてありがとうって思いもあるのかも笑ただ、中学のころまで、自分より前の出席番号の人が少し大人っぽく見えてたのは事実。もしここまで読んでくれた方がいたら、なんかもうどうでもいい話しているようにしか聞こえないですが、すこーしすこーし関係あるんですね〰。( ´∀` )b見てのお楽しみ!じゃんけーん…ポン!!!私はチョキを出しました✌️

今日は月曜日(嘘) / 森本あお

こんにちは。はじめまして。劇団木霊64期の、森本あおです。『違う星』では〈衣装〉と〈WEB〉という2つのスタッフセクションのトップを務めます。私の話をすると、主宰の水無月光梨と話したり稽古に参加するために、稽古期間中のアトリエに通うのは半年ぶりのことで、ちょっと、というか、かなり、ドキドキしています。この胸のざわめきは、どちらかというとロマンチック街道を走りたがりな、夜の新宿で黄昏たい症候群の私にしては、かなり現実的なタイプの胸のざわめきで、例えるならば、『駅馬車』のラストの決闘シーンを見ている時のよう。だってだって、外部の現場では、まわりをみれば歳上の方ばかりで、と思いきや、映像に踏み込むと、今度は子役の女優さん達と同じオーディションを受けたりして、とにかく上から下まで世界が広がっているこの特殊な業種に身を置いているなかで、これだけの同年代が集まって劇団員として意見をぶつけ合う空間に自分の居場所があるというのは、感慨深いったらありゃしない。バリ、感慨、深い(BKB)です。バイク川崎バイクさん、好きです。衣装の話をします。WEBの話はしません。はじめてなんです、衣装スタッフとして1から関わるのは。木霊でやり残したことはないかなあなんて漠然と考えていた時にこの話を頂いて、物凄く光栄だと思いました。他の学生団体と違う特徴の1つとして、公演専属で衣装さんというお仕事があるんです。劇団員で持ち寄ったり、購入したりする他に、つくったり、染めたり、なんてこともします。百聞は一見に如かずですので、写真でさかのぼってみます。▽2018年春企画公演『ザザザッと、トーキョー』

宇宙の話…?/渡辺大成

はじめまして、こんばんは!渡辺大成です木霊の2年代で『違う星』の役者です。実は今、人生で初めてブログを書いてます。こわ……ブログ特有?のめっちゃ改行する感じとかわからない……こわ……とりあえず、『違う星』について。稽古場では、お話をみんなでメキメキ作っています。『違う星』というこのタイトル、そもそもきっと、「生まれた星が違う」のような時に使われる"星"なのだろうなと思います。僕は天体が好きなので、(最近は木星が見えます。22:30ごろ、南東の空に光るひときわ明るい星がそれです。良かったらチェケラ)星とか言われると色々と想像してしまうのですが…ところで、宇宙には"絶対軸"がありません。絶対軸というのはつまり「これが絶対正しい!!」という"ものさし"のことです。宇宙では重力で全てが歪んでしまうので、ものさしを持つことが出来ないのです。(重力すごい!)「・・・・・・。」役者ブログというより唐突な宇宙教室になってますね!ちゃんと話戻すから!待って!ブラウザバックしないで!!つまり、宇宙では距離や時間までもが"相対的"に決まります。何かと比べて生まれる"差異"でしかモノを測れないのです。でもこれって、人間も同じだと思うんです。人は自分の中に価値観と呼ばれる"ものさし"を持っています。でもそれって実は、自分の周りの何かと比べたり影響を受けたりした "差異" から出来上がったもの。そこには世界の絶対軸なんて存在しないから、あくまでみんなは自分の周りのことを、相対的に測っている。 時間や距離、言葉についても。あなたと私は全く違う過去、全く違う価値観を持っていてそして何より全く違う星の人間です。わかろうとしなければ、わかれません。僕達はこのことを知っているはずなのですが、ついサボってしまい、すれ違ってしまいますね。だから、僕の知らないあなたにも、このお話を是非、見てほしいと思います。「・・・・・・。」ごめんなさい!長すぎた初ブログ!改行どころか文量も全くわかんない!!でも、稽古場でこのお話をメキメキと作っている中で、僕はこんなことをぐるぐる考えています。面白くなりそうです、乞うご期待!!!

寄る辺のない/高嶋友行

皆さん今日もお疲れ様です、はじめまして、『違う星』に出演します、高嶋友行です。ひどく個人的な話をすると、私はいま大学二年生で、そこでは文芸作品の批評をしたり、自己とか、性とか、愛とか、美しさとは、とか、比較的抽象度の高いもの、ざっくばらんにいうと形而上的なものについて深く考えたり、実践したりする勉強をしています。そうして、日々優れたお芝居や映画や小説に触れながら、自分の中で白昼夢のように思想(あまり害のないもの)をこねくりまわしたり、つまらない授業中にはガールフレンドに向けたロマンチックな詩をしたためたりしているわけです。この暮らしぶりはもはや高等遊民、といってもいいかもしれないですね。ですから(というか)、大人たちにはよく不本意な心配をされてしまいます。社会に出ていけるのか、とか、そんな勉強をしていて就職はあるのか、とか、太古より言い尽くされてきた文句によって。高等遊民としていわせていただくのなら、勉強こそ人生における最良の道楽である、という思想に至った時点でその人は勝ちなのではないかと思います。そして、演劇を嗜んでいる人々の中にはこのような思潮があると私は感じています。『違う星』もだいたいそんな哲学に基づいて創られています(おそらく)。この稽古場では、みんなが主役です。あらゆる視点、あらゆる批評に耐えうる芸術作品を、戦略的かつ、大胆な試みによってみんながストイックに突き詰めています。(写真はストイックに西村くんの肩甲骨を追い求める渡辺くん)